中学受験って意味あるの?

 

我が子は中学受験をさせたけれど、子供つながりの友人の中には「中学受験させるの?!」という聞き方をしてくる人が居ました。

 

だいたいは子供同士の話から伝わったり、塾の往復で見掛けられたりなどで知られることがほとんどなのですが、その後私と会った時に聞かれるので、どういう意味かと考えてしまいます。

その後の会話の感じで、だいたいはタイトル通りの意味が込められているのだろうな、と思うわけで「子供が受験したいって言うから(『仕方なく』の意)」と言っていましたが、実際は「親がさせた」とのだと思います。

 

価値観の違い

前置きはさておき、結論から言うと中学受験に意味があるかどうかって、価値観の違い、というだけであって、それ以上でもそれ以下でもないし、どちらも正しいと思うのです。

「中学受験に意味があるのか」の変形バージョンで、「偏差値50以下で中学受験する意味があるのか」っていうのもありますが、それも同じですよね。

 

中学受験させた理由

私自身は地方出身で、中学受験とはまったく縁がありませんでしたし、何がなんでも私立中と思っていたわけではありません。

現在たまたま、中学受験という選択肢が増えた地域で子育てをしていて、どちらが子供にとって良いのかと考えた時に、

・子供が精神的に幼く、周りに流されやすい

という点で私立中の方が良いだろう、という結論になりました。

 

中学受験界に足を踏み入れた当時、公立中が荒れていたということも大きかったです。

良くも悪くも色んな子が居て、その中で学ぶ社会性や成長も捨てがたかったのですけれど、その環境で子供を育てきる自信が私には無かった、ということかもしれません。

子供の性格上、可能性は低いと感じていても、周りに流されないとは限りませんし、流される方向が私の手に負えるものじゃなかった時を想定してしまうと、躊躇してしまったのでしょうね。

 

子供が嫌がったらどうしただろう? 

嫌な事をさせるのは難しいので中学受験させてなかったと思います。

どうしても嫌なことは私が何を言ってもやらない子だったので、折に触れ話すことはあってもきっと実現しなかっただろうと思います。

我が子に「中学受験どうする?」と聞いたのは、小3の年の暮れ。

学童に行かせていたので4年生からどうしよう?というのもあり、受検するなら通塾で一石二鳥と考えたのも確かです。

その時の子供の質問と私の応え。

 

■中学受験しなかったらどうなるの? → 高校受験するんだよ

■中学受験に落ちたらどうなるの? → 高校受験するんだよ

■中学受験しても入って嫌になったら高校受験できるの? → できるよ

 

この結果、子供の答えは「じゃぁ、中学受験するよ」でした。

その後、成績が芳しくなかったり、勉強しなかったりで「中学受験を継続するか?」という話を親子で何度かした事もあったのですが、子供の気持ちが変わることはなかったです。

その頃には、子供にも意地があったのでしょうか。

 

そんなわけで

振り返ってみると、我が家にとっての中学受験は意味ありました、親にとって。

あえて書くと子供の第3希望、親の第1希望でしたけれども。

そしてこのまま、親子にとって「意味のあるものだった」と思ったまま、中高生生活が送れるといいな、と思います。